イルム通信(No.15 / 2013年5月23日発行)

 

 

<イルムから>金稔万さんとの懇談会 + ドキュメンタリー 『釜の住民票を返せ』上映会

 

- ポルポル配給社 http://suyunomo.net/?p=11360

 

<イルムから>は日本で最も急進的な日雇い建設労動者、ホームレス運動が起こる釜ヶ崎地域を基盤に活動するドキュメンタリー監督であると同時に活動家である金稔万(きむいんまん)さんの裁判とそれを支持する運動です。

大阪釜ヶ崎を活動の拠点にする在日朝鮮人2世の金稔万さんは、2009年、大阪市の下請を受けた総合建設会社で再建築の仕事の紹介を受けました。しかし、在日朝鮮人として通名(日本式名前)ではない 「金稔万」という本名を使って来た彼に、建設会社は「かねうみ」とシールを張り替えたヘルメットを突き出しました。以後、彼は3ヶ月半の間、「かねうみ」という日本名で仕事をしました。その名前を使わなければ解雇されることが明らかだったからです。しかし、彼は下請業者である建設会社と日本を相手に精神的な損害賠償請求訴訟を起しました。在日朝鮮人に暗黙のうちに日本式名前を強要する社会と国家に抵抗する訴訟でした。

3年余にわたる審理の結果、大阪地方裁判所は 2013年1月30日判決で「強制の事実は認める」と言いつつも、訴訟を棄却、原告敗訴という不当判決を宣告しました。ここで、さる2月7日、金稔万さんは控訴をしました。

在日朝鮮人として、釜ヶ崎というスラムで日雇い土労働者・ホームレスたちとともにする活動家として、ドキュメンタリー監督として、ポルレポルレ配給社では「インディドキュメンタリーフェスティバル」に招かれてソウルを訪問した金稔万さんに、彼をつらぬく少数者としてのアイデンティティと運動に対する話を聞く時間を準備しました。

以下は 2013年3月31日にカフェ「ピョルコル」で開かれた、金稔万さんの <イルムから> 懇談会の記録です。通訳はカゲ、司会はユソン、撮影はチロ、記録はクロ、進行はジョーズが引き受けました。